私たちのほとんどは、子供たちや孫たちに、何らかの遺産を残して逝きたいと思っているはずです。しかし、遺産相続をめぐる親族間の争いとか、相続した遺産を全部現金にしてギャンブルで使ってしまうとか、まさかそんなことが起こるとは、考えていないでしょう。
しかし、現実にこの世では、遺産相続のために人生が狂うというケースが、頻繁に起こっています。私の身の回りでも、実際にそのようなことが起こっていますし、弁護士さんから、遺産をめぐる裁判について、いくつもの悲しい実例を聞きます。カールアベという不動産投資の先生が昔いつも言っていました、「人が死ぬと、残された人々の欲が急にむき出しになる」と。
不動産投資家として、長年懸命に働いて財産を増やして来られた皆さんは、遅すぎないうちに、何らかのエステートプランを作られる必要があります。愛する家族のために、絶対にしてはならない3か条をご紹介します:
1.
遺族にプロベート裁判の重荷を負わせる:
プロベート裁判は、時間とお金の浪費にすぎません。カリフォルニアでは、プロベート裁判にかかる期間は平均18ヶ月です。私の知人が4年前に40代で亡くなったとき、プロベート裁判に3年間を要し、残された遺産の大半が、プロベート費用、弁護士費用に費やされました。遺言状だけではプロベートは回避できません。正しいプロベート回避の手段をとらずに遺言状だけを残すと、100%間違いなくプロベート裁判となります。
2. 相続税対策をとらないで遺産を遺す:
2006年現在、亡くなった人ひとりにつき200万ドルまでは相続税がかかりませんが、それを越す金額については、およそ半分が相続税として課税されます。しかも、この200万ドルという控除金額は、2011年には大幅に引き下げられることになっています。あなたが一生懸命に働いて貯めたお金は、全額愛する家族に残したいとは思いませんか?生前に正しい相続対策をとれば、相続税は回避できます。
3. 遺産受け取りのシステムを設定せずに、大金をそのまま残して逝く、不動産を複数の相続人に遺す:
宝くじで大金を当てた人のほとんどが、数年以内にそのお金を使ってしまい、それどころか、くじに当たる前よりも惨めな生活に陥る、という統計があります。大金を相続した人も、残念ながら、多くの場合、賢明とはとても言えない方法でお金を浪費する傾向があるそうです。あまりの大金を一度に受け取ると、多くの人は、どうしていいのかわからないからです。私の知っているある若い女性は、父親が亡くなって相続したお金の大半を、豊胸手術に使ってしまいました。
大きな遺産を残すのであれば、相続人のためにトラスト(信託)を作って、お金が賢く投資されているように設定し、結婚費用、住宅購入費用、学費、など、大金が必要なときにだけ取り出せるとか、ある一定の年齢に達したときに受け取れる、または、一生に渡って一定額を受け取れる、などの設定にすることをお勧めします。
また、不動産を遺産として残す場合、1軒の不動産を複数の相続人に残すのは絶対に避けましょう。この場合、相続人の間で、必ずいさかいが起こります。不動産を遺す場合、相続人が複数でも、争いなく相続できるように、生前に設定しておく方法があります。
「自分が死んだあとのことなんてどうでもいい」 − そのように考える方もいるかもしれません。しかし、遺産相続のストレスは、遺された子供たち、孫たちの夫婦関係や兄弟関係に悪影響を及ぼし、関係する人々を不幸にします。早めに専門家に相談をし、正しい方法でエステートプランニングをしておくことにより、大切なお金と時間の浪費や親族間の争いを防ぐことができ、そして、何世代にも渡って、あなたの名前が、あなたのご子孫によって語り継がれることになるでしょう。
エステートプランのご相談は、田口まで、お気軽にどうぞ。
